短編小説
□果たせぬ約束
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病室に移された半田の顔は、血がほとんど通っていない真っ白な顔だった。
ヒロトも元々白かったが、それ以上だった。
みんな泣いていた
両親はたった一人の子供を亡くすから
担任は生徒を亡くすから
部活のメンバーはチームメイト(友達)を亡くすから
僕は……
「……マックス…?」
「…!半田…っ」
半田が目を覚ました。
沢山の人がいる中、僕の方にだけ視線を向けた。
両親や担任、部活のメンバーは僕たちが付き合ってるのを知っている
みんな空気を読んで、半田の最期を看取りたいところを堪え、病室を出た。
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