短編小説2
□きをく
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「狩屋くん、どうしたの?魘されてたみたいだけど」
目を開けるとそこにいたのは同じ部活の影山くんだった。
「…ん、夢を見てた気がする…。」
「夢…?」
ガラッ
「2人とも、そろそろ学校閉めるみたいだから出てくれってさ」
「あっ!すみません!」
部室に入ってきたその人は、ピンクの髪に耳の下でツインテール、水色の瞳をした二年生の先輩だ。
その人は、漫画研究会に入っていて、たまに音楽部の神童先輩を見に音楽室に来ている。
だから俺たちも何度か面識はある。
けど……
「狩屋くん、さっきから霧野先輩ばっかり見てどうしたの?」
「えっ?いや……」
入り口から霧野先輩が居なくなったのを見計らって、影山くんにさっき見たゆめのことを話した
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