長編小説

□プロローグ3
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「いくぞ円堂!!」
「よし、来い!!」
「てやあっ!!」

「あっ…」


「またシュートが逸れたでやんス!」
「どうした半田!昨日までのお前らしくないぞ!」
「俺らしくない、か…」
「半田先輩、どうしたんですか?」
「いや、なんでもない。ごめんな少林」

「みんなー、休憩よ!」

「今日はサンドイッチの差し入れもありますからー!」















いつものように放課後はやってくる。だからもちろん部活もある。
みんなはいつものように楽しくサッカーをしているが俺は違う。

昨日ヒデに会い、父さんとフィディオからの手紙を読んでから今まで俺はずっと悩んでる。

帰ってから母さんに話すと、帰った方がいいんじゃないかと言った。
でも俺は日本のサッカーも好きだから、イタリアに帰っても日本に残ってもどっちも裏切るような気がした。


マックスが渡してきたサンドイッチを一つだけ食べた後、俺は円堂に言って部活を早退することにした。

今のままじゃサッカーが枯れていく…。
だから答えが出るまで部活には顔を出さないことにする。





少「どうしたんでしょう半田先輩?」

染「昨日と雰囲気が全然違うしな」

風「雰囲気が違うといえばDE戦のとき、エイリア石を捨てた半田の力が桁違いに上がってたな」

豪「言われてみればそうだな…」

染「アイツ何か隠してる気がするんだ…何つーか…。」

宍「半田さんに限ってそれは無いと思いますよ!」

壁「そうっスよ!それに半田先輩今強いんですから、来年のFFでは大活躍間違いないっス!!」

鬼「それなんだが、今朝半田が朝練の前に理事長と話してるのを見た。もしかしたら…」

風「転校するかもしれないってことか…?」

1年「そんなぁ!!!!」

松「………円堂、急用を思い出したから僕も早退するよ」

円「えっ?おいマックス!?」

風「マックス…どうしたんだろ。」

影「さぁ…」








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