長編小説
□プロローグ1
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※台詞のみ
『決まったァァァ!!フィディオとファリアの連携シュートが炸裂っ!!
そしてここで試合終了!
6ー2で、イタリア代表オルフェウスが世界への切符を手にしました!!』
「やったな、兄さん!」
「あぁ!君が来てくれたおかげだよ!」
「そんなことないさ!兄さんが強いからだよ!」
「いやいやシンが強いからさ!」
「いやいや」「いやいや」
「はいはいそこまで!!
いつまでやり合ってんだよ!
勝ったんだからそれでいいだろ!」
「マルコの言うとおりだ!兄弟イチャイチャはほどほどにな!!」
「イチャイチャじゃない!!こいつが…って何やってんだよ兄さん!!」
「今なら抱き着いてもいいかなって♪」
「離れろ馬鹿兄!!」
「その辺にしろ。みんなが見ているぞ。」
「ご、ごめんブラージ」
「しっかりしろよキャプテン。
ヒデに託されたその責任をしっかりとやれよ!」
「あぁ!」
「にしてもシンは本当に強いなぁ!
日本のサッカーチームでレギュラーにすらなれなかったなんて嘘みたいだよ!」
「まったくだ。イタリアの【黒い隕石】の名は日本には知られてないのかな。」
「そんなことないさ。
知ってる人も割といたし、何より俺日本では死んだことになってるからな」
「そっか、あんなことがあったもんな…」
「気にするなよ、今は父さんともわかり和えたし、
何よりオルフェウスに入れたのはフィディオやヒデのおかげでもあるけど
父さんのおかげなんだ。」
「ホントにシンはお父さんのサッカーが好きなんだな。」
「うん、雷門サッカーも好きだけど、やっぱ父さんのサッカーが1番好きだ!」
俺の名前はファリア・アルデナ。日本では半田真一と呼ばれていた。
イタリア人の父と日本人の母のハーフでフィディオの双子の弟。
俺は母親の血を強く引いてるため、容姿はどちらかと言えば日本人だ。
日本では雷門サッカー部に入部していた。そして今はイタリア代表オルフェウスに選ばれた。
何故日本にいた俺がイタリア代表に選ばれたのか、そして何故俺が日本にいたのか
すべては4年前に遡る...
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