短編小説2
□恋というにはまだ…
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「狩屋くん、これでいいかな?」
「いいんじゃねーの?」
今日はサッカー部で合宿
僕と狩屋君は食材の買い出し係になったの。
マネージャーと天馬君と信介君と剣城君は調理、3年生と2年生はその他の準備。
1番人が欲しい買い出しがたった二人って…
「カレー作りかぁ、よくやってるっつーに」
「やってるの?」
「まぁな、俺今お日さま園だし」
「あ、そっか!」
「けど、サッカー部のみんなとだと、毎日こんなんでもいい気がするんだ!」
狩屋君の表情は、まるでシュートが成功した子供のようだった
「それに」
「ん?」
間合いを詰めてきた狩屋君は、いきなり僕の唇に己の唇をあててきた
「ちょっ…狩屋君!?」
「影山君と二人きりっていうのも、悪くないしな」
狩屋君はそういうと、次の品の所にいった。
「な、なんだろう…この気持ち…」
心臓がバクバク動き、顔が熱い
これがもしかしたら…
恋の現れなのかもしれない
END