短編小説2

□あの日の君
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「また…失敗しましたね」
「そうだな」


雷門を倒すという任務を二度も失敗し、リーダーのアルファはとても暗い表情をしていた。

でも今回のはそれだけではない、もっとアルファを貶めるようなことを議長たちは考えている。

アルファはそれに感づいてる



「エイナム」
「はい?」

「私はリーダーでありながらチームの足を引っ張った。二度の失敗は許されない。」

「アルファ、何を…?」
「私はもうじき消される」
「…!」

「チームの足を引っ張ったこと、本当に責任を感じている」

つまりそれは、アルファ以外のリーダーに従えと…

嫌だ、アルファ以外のリーダーに従うなんて…
僕は耐えられない、嫌だ、嫌だ!


そんなことを考えている僕の頭の上にアルファは自身の手を置く


「エイナム、残ったメンバーを頼む。」
「アルファ…っ、アルファ!」


僕はアルファに思いっきり抱きついた。
アルファはそんな僕を強く抱きしめる。

「エイナム、消えないうちに言っておく。」
「…っ、はい?」




「お前のこと…好きだったよ」

「……!!」










そして、議長に呼び出された。


予想は当たり、アルファは解任されムゲン牢獄へ送られることになった。

他にクオル、ネタン、ジーニーも同じようにムゲン牢獄に送られる。


その時が来て、アルファはムゲン牢獄におくられてしまった。



最後まで彼は表情変えることなく消え去った。



次のリーダーはベータ、女だ


力は凄いが敬意を払うことは出来ない。






そして僕は敬意した。
プロトコルオメガのリーダーはアルファしかいない。

雷門を倒してアルファを助けようと。



「来てくれたか」


レイザ、クォース、ザノウ、ガウラが集まってくれた。
彼らもまたアルファの忠実な部下、僕と意志は同じ。


「我々の指揮官はアルファだ、協力してくれるか?」


みんなは首を縦に振った。





アルファ、僕もあなたが好きです。
この気持ちは伝えられなかったけど、あなたの気持ちは伝わってます。


だから…あなたを牢獄へ送る原因を作った雷門を倒してみせます。




アルファがいたあの日に戻りたい

あの日のあなたの言葉、忘れない


アルファ、大好きです




End
 

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