長編小説

□第3話
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〜フィディオSide〜


俺は日本代表のキャプテンでありGKのエンドウマモルのところに行った。
しかしグラウンドには彼どころか選手一人として見当たらなかったので、浜辺の方に向かった。

すると、昨日のタイヤで特訓をしている


「やってるな。」
「…!フィディオ!!」

サッカーボールを手に持ち、それをエンドウの方に差し出して俺は言葉を続けた。


「どうだ?一緒にやらないか?」
「あぁ!」

エンドウはあっさりとOKを出した。
自分から誘っといてなんだけど、敵と一緒に練習なんていかがなものか;

俺はジャージを脱ぎユニフォームになった。

そして二人でグラウンドへ移動し、俺はセンターサークルより一歩前に出たところに、エンドウはゴールの前に立った。



「こい!!」
「じゃあいくよ!!」


俺はエンドウに向かって思いっきりボールを蹴ったが、エンドウはそれをしっかりと受け止めた。

思った通りだ、あの力強いキャッチングならタイヤを受け止められたのも納得できる


エンドウはキャッチしたボールを俺に戻してくれた。

「よし、もう一本だ!」

「あぁ!」


それから二本三本と次々とボールを蹴った。
その度にエンドウはがっちりと受け止める


「ふぅ……やるじゃないか!」
「フィディオもな!」
「……弟が君の事を気に入ったのも分かる気がする。」
「ん?」
「いや、何でもない!」
「そっか!」

さっきの俺の言葉を聞き流してくれたのか、エンドウはまたさっきのように元気よく俺にボールを渡した。


「もう一本だ!」
「あぁ!」

さっきのように思いっきりボールをエンドウに蹴った。
するとどこからか男が現れ、俺が蹴ったボールをカットした。

深緑の髪に割れた顎、さらにあの肌黒さ

「探したぜフィディオ」

そう、その男の名は……


「テレス!」





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