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□今日、卒業します。
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「ねえ、一くん。あたしたち、友達?」

「・・・・何だいきなり。」



あたし、一くんに言わなきゃいけないことがあるの。



「ずっと、友達?」

「どうした、マカダミア?」

「あたし、一くんに言わなきゃいけないことがあるの。」

「なんだ?」

「今日で、一くんの友達、卒業します。」

「は?」



一くんの困った顔。そんな顔さえ愛しいよ。
だから、友達のままなんてやなんだよ。



「だからね、友達を卒業して、恋人になります。」

「・・・・。」

「だめ・・・・?」



答えを聞くのって、なんだか怖いね。



「馬鹿か?マカダミアは。」

「ひどくない?あたし、真剣に言ってるんだよ?」

「俺はもう、卒業してるつもりだった。」

「え・・・?」

「俺はもう、恋人のつもりだった。」

「・・・ほんと!?」

「ああ。」

思いがけない、一くんからのびっくり告白。

「・・・一くん!大好き!!!!」

「マカダミア!?」



思いっきりだきついたら、びっくりしてた。
でも、ありがとうって、伝えたくて。




「ありがと・・・。」




今日、卒業します。
(きみがくれた、最高の卒業式。)
(これからは、ひとつ上の関係だね。)
 

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