スタスカ

□お昼休みのこと
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学生にはお金がない。

月に一度、親の仕送りがあるものの、毎日の生活費などで精一杯だ。

とは言え女の子。
欲しい服もあればメイクもしたいし、遊びに行きたい!
月子ちゃんたちは頻繁に街に出ているようだけど、どうしてそう、したいときに買い物が出来るのか。


という訳で、私は今、必死に節約中なのである。



『よし、節約!次のデートまで節約!』



そう、デートまで。
どうせなら新しい服で行きたいし!

とりあえずお昼を削る。
時には安売りに買いだめしたカップ麺で時には食べない。

だ、ダイエットだし!
ちなみに昨日は冷ご飯でチャーハンをお弁当にした。

そして今日。
お昼抜き・・・。



『う・・・お腹空いた。』
「マカダミア、お昼は?」



なんだか節約とは言えないし、ダイエットなんて言ったら最後、目の前の彼氏兼魔王の錫也様に怒られる。
(それも鬼のように。)



『うん、朝時間なくてお弁当作れなくて、財布も忘れた。』

「どうするんだ?」

『んー・・・たべ、ない?かな?』

「なんで疑問形なんだよ。食べないと駄目だろ?一緒に食べよう。」

『え、いや、』

「食べろ。」

『はい・・・、』



手を引っ張りながら月子ちゃんたちの所へ。
目の前にはお重。おいしそうなおかずとおにぎり。

進められて食べるとすごくおいしくてつい、



『おいしい!超おいしい!カップ麺と違うわ!最近カップ麺続きで・・・さ、』
「うん?カップ麺続き?どういうことだ?」



地雷☆踏んだ
月子ちゃん達が後ろで青くなっている。
ああ、鬼の錫也様が見てる。



『あーいや、節約?新しい服欲しいし!』

「だからって食べないってなんだ?体調壊れたら次のデートも潰れるぞ?」

『だって・・・次のデートには新しい服で行きたかったんだもん・・・。』

「・・・嬉しいけど、ちゃんと食べてくれ。マカダミアのお昼くらい、俺が作るから、な?」



なんと、怒られはしたが毎日錫也弁当!?
凄く嬉しくて、つい錫也に抱き着いた。

もちろん周りは見えてなかったけど。



お昼休みのこと
(月子ちゃん、買い物付き合って下さい。)
(あの人の好みも聞きたいから、お願いします!)

‐‐‐‐‐‐‐‐
お弁当にチャーハン入れたのは私です。
時間が経つとびちゃびちゃします。
オススメしませんが節約には持ってこいです。

節約したいのは私です。突発!!!
 

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