スタスカ

□狂愛にまみれた
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一見、狂愛と言うとどちらかが一方的に好きすぎているイメージがあるが、私は違う。

正確に言うと“私達は”違う。



『錫也がすき。殺しちゃいそう。』

「俺も、殺しちゃいたいくらい愛してる。」



こんなのは日常会話であるし、実は気づかない内に互いに互いの手首に傷を付け、倒れたあげく、星月先生のお世話になったこともある。

今日だって「マカダミア、マカダミア」としつこいくらい呼ばれた後、
私もしつこいくらい錫也の名前を呼び、互いに首を絞める手前で哉太達に止められた。

携帯メールは一日に何通も“愛してる”や互いの名前を延々と書いた文を互いに送りあう。



「お前ら大丈夫かよ。」



哉太達は心配してくるけど、私達にとっては普通のことであるし、特別変だと思ったことは無い。



『すきすきすきすき』

「マカダミア、もっと言って。俺の名前呼んで。好きすぎて辛いんだ、マカダミアが。」

『ね、今日はなにする?首絞める?私の体で遊ぶ?錫也なら何されてもいいよ』

「ああ。マカダミアで遊ぼうかな。ぐちゃぐちゃにしたいな。」



人は“狂愛”なんて呼ぶ。
どちらか一方がおかしいと思ってる。
でもちがうよ。

私達は平等に好きあってるはずだし、平等に依存している。

ただ狂愛にまみれすぎて、行き過ぎが解らないだけなんだ。

狂愛だって愛なんだから。



狂愛にまみれた
(私達の周りの人にお願いです。)
(どうか私達を引き離さないでください。)

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書きやすいのか錫也ばかり増えていく!
 

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