スタスカ
□死にたがりと星
1ページ/1ページ
急にふと死にたくなって息が出来なくなって、それでも死ぬことはないから私は生きていると自覚した。
『哉太、哉太、哉太、』
隣で眠る哉太に呼びかけても、起きる気配はない。
哉太は身体が弱いから、このまま死んじゃいそうで少し怖い。
「ん・・・マカダミア?」
『哉太、哉太』
少し掠れた声を出して、漸く気づいてくれた恋人に、私は必死に縋り付いた。
『死にたい、死にたい、哉太、ころ、ころし、て、』
「アーモンド、落ち着け、落ち着け。」
『あ、あ、哉太が死ぬ前に、私をころして。お願い、哉太、ああ、あ、あ、あああ、』
「大丈夫だから。深呼吸しろ、ゆっくり深呼吸、な。」
上手く息が出来ない。深呼吸すら出来なくなって、哉太に寄り掛かる。
こんな時頭の中はやけに冷静で、それさえ気持ち悪い。
こんな私、消えてしまえばいいのに。
「落ち着いたな。どうした?悪い夢見たのか。」
『哉太は、死にたいと思わないの?』
「思わない。せっかく母ちゃんがくれた命だからな。」
『哉太は偉いねぇ。あたしは、星になっちゃいたいから死にたいの。そしたら、哉太はずっと見てくれるから。』
「ならなくったってみてるだろ。もう寝ろ。」
『ん・・・ぅ。死にたい、死に、た、哉太・・・。』
「おやすみ。」
哉太は額にキスをくれた。
うとうとしながら考える。
死にたい、なんて、哉太にうんと失礼だってわかってるけれど、私は死にたいのだ。
死んで星になって、哉太にみてほしいのだ。
哉太は星が好きだから。
でも、死んだら哉太は忘れてしまうのかな。
そう思うと、私はほんの少し死にたくない。
哉太に依存していかなければ、私は生きていけないちっぽけな存在なのだ。
こうして私は今日も生きる。
哉太に縋り付いて生きる。
星になりたい。
ああ、また息が出来なくなってきたわ。
死にたがりと星
(忘れないためにも、貴方が私を眠らせて。)
(どうかどうかと星に願いを。)
-----------------
哉太空気ww
そして優しいww
なぞ\^p^/