真選組の華 〜真選組女隊士物語〜 第2巻
□第49話 顔が広いといつか何かの役に立つだろうけどLINEの友達多いと検索とかめんどくね?
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「ほう?雛乃の兄さん?」
「あぁそうだ」
煙草を吸う手を止めたお登勢に、銀時は尋ねる。
「茶髪で青い目の、18のガキなんだが・・・見てねえか」
「さぁ・・・あたしゃ知らないねぇ」
「ツーカ雛乃、兄サンイタノカヨ!初耳ダヨ!」
「そりゃーここに来てやっと出すためにあっためといた裏設定だからな」
「チキショー!アタシモナニカ裏設定ホシイニャンバサダァ!!!」
「いやてめーはこれ以上設定盛り込むんじゃねーよ!くどいわ!!」
はぁ、と呆れた溜息をついた銀時。
お前が頼みの綱だ、というようにタマを見る。
「お前は見たか?」
「いいえ、銀時様。申し訳ないのですが、今日この通りを通った人の中に、条件に合う方はいません」
「そうか・・・ありがとよ。じゃ、他あたりに行くわ」
「あっ、オイ!オイ銀時!今月分の家賃、いつまで踏み倒す気だい!!・・・ったぁく」