真選組の華 〜真選組女隊士物語〜 第1巻

□第3話 噂が広まる速さはウサイン・ボルトが走る速さより速い
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朝。



普段から目覚めの良い雛乃は、もうすでに隊服に着替え終え、昨日やらずにいた荷物整理をしていた。






「ん・・・大体こんなもんでいいでしょ」






隊士達も起きだしたようで、部屋の外から話し声が聞こえる。






「えっと、『起床後は速やかに集合しミーティングを行う』、か。もう行った方がいいのかな?」






するとその時、部屋の外で物凄い爆発音が聞こえた。


驚いて外に出てみると、屯所の庭では。







「死ねェェェ!!土方ァァァ!!」


「ふざけんな、てめっ・・・!」


「いいから・・・死んじまいなァァァ!!!」




ドッゴーン。







沖田が大声をあげて土方を追いかけまわし、バズーカをぶっ放していた。






「なっ何してるんですか!?」






驚いて声をかけてみると、隣から誰かが言った。






「いつもの事だから大丈夫だよ」






真選組監査役の山崎退である。






「あ、えっと・・・山崎さん、でしたか?いいんですか、放って置いて」


「うん、全然大丈夫。さ、ミーティング始まるから行こうか」


「あ、はい・・・」






雛乃は不安に思ったが、ひとまず山崎の後を追いかけた。



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