真選組の華 〜真選組女隊士物語〜 第2巻
□第42話 私の友達に生理痛を『妖精がお腹を突き抜ける』と言う人がいます(実話)
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元来真選組という組織は女人禁制であり、男による男のための男の集団だった。
いや、男のためではなく国のためだが。
そんな組織にやって来た、初の女性が雛乃だ。
それまで男のみで毎日生活していたこの隊内には、雛乃が配属された当初、女用のあらゆる設備が存在していなかった。
その為彼女は、真選組に来て以来、様々な迷惑を被ってきたのだ。
代表的な例のひとつが、風呂である。
女湯がなかったために、雛乃は毎晩、銭湯へといそいそ通い詰める羽目になった。
隊内の実に九十九%が男性なので、大方のものが男性に合わせた仕様になっていることは致し方ない。
ひとりの女の為に女湯を造れ、とはいくらなんでも言えまい。
だが、男女の身体の相違によってどうしても生じてくる問題があった。
それは――。