Short Novel

□すいーと・きゃんでぃー
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いつもよりも急ぎ足で午後の街を歩く。




街路樹の緑が風にそよぐ音を聞き




ふと、空を見上げると白い三日月が浮かんでいる。





二人で見たあの日の空を思い出す。




同じ学年の彼、沖田総司と別れて二年が経ったけれど、





一人っきりで歩く街は今でも慣れない。







今年の夏も、このまま終わっていくのかな…。
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