1.5W副長(第三部) 完結
□第七章 PlanB by U-18 その3
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「これが『カワルンジャー』じゃ。こいつを用法に従って適量飲めばたちまちのうち
に姿が変わる。」
数日後また僕らの前に姿を現した坂本さんは赤と青の粒が入った小瓶を僕らに見せ
ながら、にっと笑った。
「ただし、変われるパターンは決まっておる。赤色の粒を飲めば若返り、青色の粒を
飲めば年を取る。赤と青を一緒に飲めば男は女に、女は男に変わる。
動物になりたいとか、美しくなりたいちぅような願いはきかれん。あんたのお望みの
物はこれでよかと?」
「ああ。」
沖田さんが満足そうな笑みを浮かべて薬を受け取る。
「サド、これどうするアルカ?」
神楽ちゃんが興味津々な顔で沖田さんの手元にある薬の瓶を覗き込んだ。
「わからねえかぃ? お前らが飲むんだよ。」
「はぁ!? 何で私がこんな胡散臭いもの飲まなきゃいけないアルカ!? ふざけ
んのもいいかげんにしろよ!」
「お前らって僕も!? ってなんで!?」
僕と神楽ちゃんは揃って声を張り上げた。
こんな怪しげな薬飲むなんて冗談じゃないよ!
「ふざけてなんざいねえよ。俺は大まじめだぜ? ションベン臭いって言われて怒り
狂ってたのはどこのどなたさんでしたかねぃ。 あと、チェリーだかカスだかメガネ
だか言われてた奴もいましたっけかね。」
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