1.5W副長(第二部) 完結

□第26章 奪還 その捌
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作戦遂行のために攘夷浪士たちと合流した俺達を出迎えたのは、強烈な憎悪の視線だっ

た。

虫の羽音にも似た無数のざわめきに耳をすませば、聞こえるのは嘲りと蔑みの言葉のみ。

浪士のひとりが土方に唾を吐きかけ、「卑怯者!」と罵る。

真選組隊士たちは一斉に色めき立ち、

「てめえ!」怒気も露わに男の喉元を掴んだ俺だったけど、「やめとけ。」土方に制止され、

不承不承手を放す。



集まった浪士達の中には俺達も良く知る連中もいて、(っつうか、火炎党まで呼ぶってヅラの

野郎も何考えてンノ!?)、本当にこいつらと協力して作戦の遂行なんかできるのかよと思っ

たりもしたんだけど、実際に作戦が開始されれば、驚くほど順調に事は進んだ。


いったい、ヅラは何つって連中を説得したんだか。



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