1.5W副長(第二部) 完結

□第12章 崩壊 その参
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「真選組局長近藤勲に事情聴取のため登城するよう命令がでています。大人しく私た

ちと来てください。抵抗とかすると体力使わなくちゃいけなくてこっちも面倒なんで、

さっさと言う事聞いてついて来てくださいね。」

見廻り組局長佐々木異三郎がそんな言葉と共に真選組屯所を訪れたのはその昼過ぎ

のことだった。

「ふざけるな。何で近藤さんがてめえらなんかに付き添われて登城しなくちゃいけね

えんだ?いったい何の事情聴取だってんだ?!」

見廻り組なんぞに一歩も屯所の土を踏ませまいと土方は門前で佐々木を睨みつける。

その土方の後ろにはずらりと真選組隊士達が並ぶ。

しかし、対峙する見廻り組も局長の佐々木を先頭に夥しい数の隊士達が屯所を取り巻

くように立っていた。

「反逆罪です。」

あっさりと佐々木が答える。

「はああ?!反逆罪だと?近藤さんが?てめえ、立ったまま居眠りでもこいてんの

か?近藤さんは真選組局長だぞ?ンなことするわけねえだろうが!顔洗って出直し

て来い!いや、むしろ二度とその不愉快な面見せんな!」

話にならないと一蹴する土方に向かって佐々木が無表情なまま肩を竦めた。

「これは、私たちに下された命令でしてね。従っていただかないとこちらも困ってし

まうわけでして。」

土方がぐいと眉を顰めた。




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