1.5W副長(第二部) 完結

□第4章 bitter chocolate その壱(R18)
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俺と土方がセックスをするときは、いつも俺が上だ。

キスを交わし、欲情して互いの体に唇を這わせているときは同等の立場でいても、い

ざコトに及ぶときは土方は黙って俺に組み敷かれる。

力任せに土方を横たえさせて覆いかぶさる俺に、仕方ないなという顔で目を細める。

高い高い矜持を俺のために曲げる。

施される愛撫に感じていることを隠さず全身で伝えてくる。







窓越しに猥雑な夜の街のざわめきが聞こえる。

通り過ぎていく車の排気音とともに障子が閃き、土方の艶めいた表情が一瞬鮮明に浮

かび上がった。

胸の突起を舌先でなぶりながら、ゆっくり後孔に指を埋める。

「あ・・・。」

土方がかすかに甘い吐息を漏らした。

「土方・・・。」

中を探るように指を蠢かせば、土方が首を振ってまた小さな喘ぎ声を響かせる。

差し入れる指を増やし敏感な部分を優しく撫でれば、土方の体が大きく跳ねた。

のけぞらせた顎から腹まで続く白い曲線に、俺の喉が無意識にゴクリと動く。

体の芯が熱を帯びる。

すぐにも突き入れたい衝動を抑えて耳元で囁いた。

「綺麗だ。」

「ば・・・かや・・・ろ・・・。」

涙をためた目で土方が俺を睨んだ。

土方の中心はすでに固く屹立し、熱く蕩けた蕾は細かい蠕動を繰り返している。

土方が漏らす嬌声、薄く開いた瞼から流す視線の一つ一つが、俺の呼吸と鼓動を乱す。



「いくぞ。」

足をぐっと擡げると土方がかすかに身を震わせて息をとめた。

抑えようもなく猛っている自身を土方の中に埋めていく。

「あっ・・・ああっっ!」

切羽詰った悲鳴に、土方の中心に手をやるが、そこは固く張りつめたままだ。

「気持ちいいの?」

わかりきった質問に答える代りに土方は俺の腕を掴む長い指に力をこめた。

わずかに開けた唇から舌がちらと覗いている。

吸い込まれるように唇を合わせた。

深く深く舌を絡みつかせ、同時に腰を抽送させる。

土方の体がしなり、合わされた唇の間に悲鳴が零された。



セックスを一つ交わすたびに想いが深くなる。



想うだけでなく、想う相手に想われることがこれほど心を満たすものだったことを、

俺は土方とセックスをするようになって知った。



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