1.5W副長(第三部) 完結
□第七章 PlanB by U-18 その3
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「いいかぃ、」
沖田さんは神楽ちゃんと僕と坂本さんが耳を寄せたところで声を低くするとぼそぼ
そと今回の計画を話し出した。
「えええっ!見廻り組に捕まえさせちゃうの!?」
計画を聞いて驚いて声をあげた僕は、静かにしろぃと沖田さんに思い切り殴られた。
「あんなクソはいない方がマシだろぃ。たまには、見廻り組にも活躍してもらわねえ
とな。」
沖田さんが黒い笑みを浮かべる。
「てめえはせいぜいイイ女のふりして奴らを誘惑してやりねぃ。できなきゃ、計画が
とん挫しちまうんだからな。」
「フン。そんなもん、お前に言われなくたって当然完璧にやりとげてやるネ。そん時、
私の美女っぷりに驚いてヨロメイテくるなよ。ガキは守備範囲外だからナ。」
「アハハハハハハ、なんか楽しくなってきたのぉ! さすが金時ンところの子どもた
ちじゃ〜」
嬉しそうな坂本さんを沖田さんが胡散臭げに見た。
「あんたついてくる気かぃ? 場合によっちゃあただじゃすまなくなりますぜぃ。」
「そうじゃの〜、確かにワシはあんまり戦いとかは好きではないがのぉ。でも子ども
だけで危ないことさせたことが金時に知れたらドつかれてしまうが。」
「保護者のつもりかぃ。」
「保護者かぁ、いいのぉ。アハハハハハハハハハ」
「・・・おい、本当にこのカラッポ頭、大物攘夷志士の坂本辰馬なんだろうな?」
「ええ、まさしくこれが坂本さんです・・・。」
不安とさっき殴られた痛みに頭を抱えながら僕は涙目で答えた。
ホントに大丈夫なのかな・・・。
2015.12.5