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□入れ替わり
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「ねぇねぇ、レン」
昨日の夜、リンが満面の笑みを浮かべてオレの元へとやってきた。
……なんか、イヤな予感がする。
「何だよ」
いったい何を言い出すのだろうか。
「あたしとレン、入れ替わってみよっ」
……は?
「明日さ、制服交換して髪形も変えて学校行こうよ!!」
「何でそんなことしなきゃいけないんだよ」
オレは呆れた。
いくら双子だからといっても、いくら姿形が似ているからといっても、それはできないのではないか。
『あらー、それは楽しそうねー』
どうリンを止めようかと考えていると、マスターがやってきた。
「あ、マスター!!」
リンは黄色い声を上げる。
「ね、マスターもいいって言ってるし!!」
『うん、やってみなよ♪』
……ダメだ、こうなったらやるしかない。
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