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□Fate
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「れーんっ」
リンはレンに抱き着いた。
レンもリンをぎゅっと抱き締める。
「れん、だぁーいすきっ」
「おれもだよ、りん」
2人は笑った。
「れんはりんとずっといっしょにだからね!!」
「それはこっちのセリフだよ」
──この言葉通り、リンとレンはいつでも一緒にいた。
朝も、昼も、夜も。
「今思うと、あの時のオレらは何もわかってなかったよな」
「だよね……」
おやつを食べながら幼き頃のことを思い出しているリンとレン。
「あの頃に戻りたいなぁ……。そう思わない、レン?」
リンの問いにレンは静かに頷いた。
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