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□想いが強すぎて
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「お兄ちゃん」
リンちゃんは静かな声で言った。
「リンね、お兄ちゃんのことが好きなの」
うんうん。
「俺も、リンちゃんのこと好きだよ」
大切な妹だからね。
「……リンの好きは、お兄ちゃんのリンに対する気持ちとは違うと思う。お兄ちゃんのこと……1人の男の人として、好き」
……え。
今、何て。
「えーっと」
俺がどう答えるべきかわからず戸惑っていると、視界が暗くなった。
その刹那、唇に柔らかい感触が感じられた。
それが隣にいる妹の唇だと理解するのに数秒要した。
「リ、リンちゃん!?」
妹に、キスされた。
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