ずーっと一緒

□カイト拾った
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「痛ぁっ!!」


叩いたこちらの手も痛いほどの強さで叩くと、先ほどまで気持ちよさそうに目をつぶっていた男は飛び起きた。


間抜けな声を出して。


『あ、やっと起きた。貴方、もう少しで凍死するところでしたよ』


あたしは呆れながら言う。


『ってか、なんでこんなところで寝てたんで「マスター?」


……は?


「貴女が俺のマスター、ですか?」


何を言っているんだろうか。


もしかして頭狂ってる?


あたしは本能的に身の危険を感じた。


「?」


そいつは首を傾げる。


か、可愛い……。


母性本能がくすぐられたような感じだ。


まぁいいや。俺がボーカロイドのカイトです。よろしくお願いします、マスター!!」


ボ、ボーカロイド!?


あ、だから見たことがあるような気がしたんだ。


……って、


『なんで三次元にいるのー!?』




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