dream
□開始の合図
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『うわぁ…お前、えろ……』
アカイトのマフラーを解くと、普段は隠されている鎖骨が露になった。
「……るせぇ」
まじまじと見ていると、下から消え入りそうな声が聞こえる。
確かに、自分の身体を観察するかのようにじっと見られたら嫌だろう。
まぁ、お前がこんな態度でいられるのも今だけだからな。
そう思った俺はコートに手を伸ばし、前を開けた。
カーテンから差し込んだ月光に人間離れした白い肌が照らされる。
その透き通るように綺麗な身体に噛み付き、痕を付けた。
「ん……ぁ」
首筋にひとつ、鎖骨の近くにひとつ。
「…っあ、う……」
音を立てて吸うたびに、アカイトは甘い声で啼いた。
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