体験入学 Girl

□勝負だ!Part 1
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あたしは走った。


職員室へ!


...


てか、


なんでこんな事をしてるんだろ?


さっき会ったばかりの人のために。


ここまでする必要ってある...?


...


分からない。


でもいいや!


こんな男女差別な扱い方


アメリカ人としての誇りにかけて許せるもんかぁ!


ドワァぁぁぁぁぁーーーーー!!!!




ガダガダガダ!!!




あたしは思いっきり職員室の戸を開けると...


「き、君は...星宮さん!一体どうしたんだい?」


急な展開にどうすればいいか分からない先生。


『あの、ここに男子テニス部の監督いますか?』


あたしは挨拶もせず問いつめた。


「あ、ああ。よく監督の居場所がわかりましたね。そこにいるよ」


そこと言い、見知らぬ先生は職員室の後ろに会った扉へ指を指した。


『そうですか。ありがとうございます』


とりあえずお礼をすると、あたしはズンズンと案内された扉を開き中へ容赦なく突入した。


「?君は一体誰だ」


部屋の真ん中にあった机で座る男はそう尋ねる。


『...転校生の星宮カナです。ちょっと聞きたい事があったので訪れました』


「女子テニス部のことだろう。残念ながらそれは私の指示ではない。私はU-17戦のため、男子テニス部の一時的な監督を任されただけだ」


『?一時監督...?そんなの一体誰がー』


「この国のお高いさんと行ったら言いだろう。とにかく、君のその望みを聞く事は出来ない。わかったなら、さっさと此処をdー」


『待ってください!』


あたしは監督の話に口を挟んだ。


話を切られたせいか、ちょっと不機嫌になった監督。


『...どうしてこんな不公平な事をされたんですか?あたしはテニスがしたいです!他の女子達も同じ気持ちです!』


あたしは怒りでいっぱいの瞳を監督を見詰める。


「...では、正直に申しましょう。立海大付属の男子テニス部は普通並みの中学生の才能を遥かに超える、日本にとても期待されている中学生達だ。だが、今年の全国大会で、全国2位として青春学園に敗北してしまった。そのため、これ以上負けさせるわけにはいかない」


真剣に話す監督にあたしは言い返す。


『だったら、女子テニス部もそのような期待をー』


「してない。正直なところ立海大付属の女子テニス部はとても弱い。普通並みと言うところだ。だがこれでも一番強いチームだという事で、他のテニス部はとてすもなく弱い。だから今年一年は女子の大会を中止にして、男子達をより強く、という作戦だそうだ」


『...』


そんな勝手な事、一体誰が?


確かに此処のテニス部は強い。


だから此処に来たような物だし...


でもだからって女子の大会は中止?!


ふざけるなぁぁぁ!!!


『だったら、女子が男子より強いと見せる事が出来れば、大会は開催出来ますよね?』


あたしはニヤリと笑みを浮かべながら監督の方へと顔を上げた。


「バカな事を。確かにそうはなるが、あいつらとお前らの力の差は大きすぎる。そんな期待をするより、君は高校生になるのを待てば良い。来年まではこの変な規則も無くなる」


監督は呆れるように手を額をと当てた。


『だったら、もしあたしが立海の男子テニス部レギュラーを全員敗北させる事が出来れば、その〔お高いさん〕に、この馬鹿げた規則を消去させる事は可能ですか?』


監督は驚いた顔をすると、その次の瞬間大声で笑い出した。


「ハハハ、君は面白いことを言うじゃないか。フン、まあいいだろう。もし君がそれをする事が出来れば、頼んでみたやる。規則の消滅が実際に実行するかは保証しないが、私の力精一杯でやってみせるとする」


よし!


フフフ、これであたしの勝利だ!


『そうですか、じゃあ明日、楽しみにしてくださいね監督さん』


そう言い残すと、あたしは上機嫌で部屋を出て、続いて職員室からもスキップで出た。


よし、あたしのテニス日々は戻ってくるぞ!
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