SHORT DREAMS
□彼氏はバンパイア!?~ver. 丸井
1ページ/1ページ
『ちょ、ブン太、ヤメ...て///』
「無理」
そして、あたしのパジャマのボタンをもう一つ外す。
しかし、彼の舌は止まらず、今も肩をゆっくりと舐めまわす。
『学校でも...ちゃんと...あっ!...あ、げたじゃん』
そう、このいかにも怪しげな行為は、彼の単なる食事でもある。
「だってお前が直ぐに終わらせるから足りなかったんだよぃ。自業自得って訳♪」
その発言を合図に、
カプッ
『あ、っ。痛い...』
けどそれも無視。
ブン太はチュルチュルと牙穴から出てくる紅い雫をゆっくりと、味わう様に舐める。
『~~~~~~~~~~っ!///』
確かに痛いんだけど...
やっぱり彼氏にこんな事をされるのは恥ずかしい!!!顔がタコ状態///
「加奈、そんな顔すると止まんねーけど...」
『だ、ダメ...ェ』
おもわず変な声で答えてしまう。
しかも、なんだか肩が熱い。
そこだけを中心に感じていると、いつの間に押し倒されていた状態からブン太すがりついていた事に気が付く。
あたし、一体何やってるんだろう...
息が荒くなってるし、物凄くブン太の冷たい体温を求めてる。
学校で吸血されてもこんな気持ちにはならないのに...
もしかして、夜だから?
頭が可笑しくなってきたみたいで、ちょっと怖い。
でも、
ブン太なら、
彼になら、めちゃくちゃにされてもいいって思っちゃうのは、
やっぱり変かな?
そう考えていたら
バッ
ブン太があたしを突き放す。
ちょっとガッカリするあたしと対面する様に、口からは
『今日は終わり?』
と、冷静な声が出る。
「あ、あぁ...」
ブン太はちょっと戸惑いながら頷く。
一体どうしたんだろう。
いつもならあたしが止めないと辞めないのに。
「きょ、今日はこれで帰るぜぃ」
まだ声が変だ
とりあえず分かったと返事する。
「じゃあな」
と、窓から飛び降りるブン太。
絶対に何かがおかしい。
キスもしないで帰るなんて...
5分後、携帯にブン太からメールが来た。
その内容は、
【お前が可愛過ぎて、襲いたくなったから帰った。今度あんな可愛い事したら、ちゃんと覚悟しろよ!】
相変わらず、バンパイア彼氏とはラブラブです♡