BASARA
□困ったさん
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「 お前が食事をしてくれなきゃ部下達が可哀想だろう? 」
「 知るかぁ!私は己の身を案じてくれなどとは言っていない!! 」
三成は障子越しに家康に怒声を浴びせた。
「 そうか…なら、仕方ない。」
家康は暗い声で言った。
そして、一瞬その場に沈黙が走ったかと思うと、家康は勢い良く障子を開けた。
「 三成ィ!頼むから飯を食ってくれぇ! 」
「 なっ‥‥!貴様!何をするっよせ!止めろ! 」
家康は片手に膳を持ちながら三成に向かって突進して来た。
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