短編

□確かなキモチ
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私の悩み

どんだけ頑張っても、どーすることもできない悩み‥

それは‥

『チビ』ということ










「あ〜!同情するなら身長をくれッ!」










私、ルウナは、霧の団のアジトで叫んでいます。

でもそれは日常のことで、みんなはそんなに気にはしない。










「いいじゃないか。可愛いわよ、小さくて!」

「ザイナブさん、結構傷つきますよ、その台詞‥‥』










チビって本当にいいことない

高いところにあるモノがとれないし、チビだから子供扱いするし‥‥

こう見えて私は17歳なんだよ!

それよりもっと嫌なのが、










「おう。ルウナ」

「カシム、おはよう」










そういわれ、幼馴染みのカシムに頭を撫でられる

いつもこれが日常










「また子供扱いする〜…」

「いいじゃねぇか。」










カシムはそういい、またルウナの頭を撫でる










「むー…」










そういいルウナは上目遣いで睨んできた

全く怖くない、むしろ…可愛い










「もういい…カシムのアホッ!…鈍感!」










そういって、ルウナはアジトから出ていった

…アイツより、鈍感ではないんだが










「なんなんだ?」

「カシム…あんたも罪作りだねぇ…」

「………はぁ?」









。。。。。










〜っカシムのバカッ!アホっ!

いーーーーーーっつも子供扱いする!

だから嫌なのよ…

高いところのモノがとれないとか、そういう事じゃない

カシムに子供扱いされるのが嫌…





私は全力で走って、気が付いたら私は、街外れのある丘の上にいた‥‥

この丘はカシムと出会った場所

私……





こんなに好きなんだ‥‥





でもチビな私はいつも子供扱い、恋愛の対象として見ていない

それが悔しくて。寂しくて。チビな自分が大嫌い










「カシム……」

「なんだ?」

「は…?カシム!?」










後ろを振り向くと、張本人の彼の姿

私は不意に頬につぅーと涙が流れた










「おっ、おいっ…」

「......ぅ〜…………っ…」










泣いていて話せない私を、カシムは優しく抱き締めてくれた










「ザイナブから話しは聞いた。…俺はよ、その…えっと…お前のこと、いつも可愛いと思ってて………子供扱いとかじゃなくて、一人の『女の子』としてだな〜………」

「…えっ……?」

「あ〜、ルウナよお、可愛すぎんだよ」










気が付くと、カシムの顔が視界全体にあり、私の唇には、暖かくて、柔らかい感触があった

この世には、小さいと叶わないことが、山程ある

まして、こんな愛おしくて切ない気持ちにことなんて、縁がないって考えてた





彼の熱が

彼の鼓動が

重ね合うそれから伝わる度に、私のココロは幸せな音色を奏でていた










「ずっと好きだった」

「ありがと…私も…カシムが好き…」










そう言うとカシムは、私をそっと腕の中に閉じ込めた

一瞬だけど、カシムの顔が真っ赤だったような気がした















確かなキモチ















貴方へのこの気持ちは、誰にも負けないくらい大きなモノだよ?







久々更新。

そしてWeb拍手のリク第二弾!

リクをいただいた向日葵様、こんなグダグダになってしまって申し訳ないです!泣

書き終わって
「あれ?切なくない?σ^_^; 」
とおもったのが現状です ←

向日葵様、いつも閲覧ありがとうございます!

更新が亀なみですが、これからもよろしくお願いします!





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