短編

□Vow of eternal love
1ページ/1ページ







俺とは違う性格の、幼馴染みの少女

真逆、といってもいいだろう

だから…好きになったのかもしれない










俺は、バルバッドの街を歩いていた

ふと見た店で、アイツが似合いそうなペンダントを見つけて、思わず購入してしまった

「…物をやるなんて、柄でもねぇな」なんて思っていると、聞き慣れた声が聞こえてくる










「ちょ…放して下さい!」

「いいじゃん、チョッと俺たちと遊ぼうぜ?」










聞こえてきたのは、ルウナの声と何人かの男の声

声のする方へ走って行った

すると、三人の男たちに囲まれたルウナの姿










「嫌です!!放して!!」

「君、一人なんでしょ?俺らと遊んだら、楽しいぜ〜?」

「よぉ、何してんだ…あんたら?」










なんの躊躇もなく、男たちの輪に近づく

俺に気がついた一人が、睨みつけてきた










「ンだてめぇ?やんのか、ああ!?」

「カシム!?助けて!!」

「おぉ、待ってろルウナ」










俺とルウナの会話を聞いた、一人の男が顔色を変えた










「『カシム』…?霧の団のカシムか!?」

「だったらなんだよ?」

「ま、マジかよ…!?」

「流石にヤバくねぇか…?」











オドオドし始めた男たち

コイツの前では、殴り合いはしたくねぇ

…ここまでくれば、十分か

そう思って、ゆっくりと近づいて行った










「お前等よォ…。誰の許可を貰って、コイツに手ぇ出してんだ?」

「いや…その〜…」

「俺の女に、手ぇ出してんじゃねぇ!!」

「「「す、すいませんッ!!」」」










そう言うと、ものすごい速さで走り去って行った

ったく、んな軽い気でナンパすんなってんだ










「あ、ありがと…」

「お前も気をつけろ」

「今の…言葉って…」

「『言葉』?」










自分の記憶を逆再生してみると、とんでもないことを言ってたことに気がつく

『俺の女に、手ぇ出してんじゃねぇ!!』

………………勢いで言っちまった










「いや…その…気にすんな。さっさと行くぞ」

「えッ、待ってよ!……?」










先に歩き始めたカシムから、何かキラキラした物が落ちた

拾ってみると、可愛いペンダント

…カシム、こんな趣味あったっけ?

ペンダントをひっくり返してみると、そこには何かが刻み込まれていた

それを見て、嬉しいような、恥ずかしい気持ちになる










「カシム、これ…」

「げっ………。」










それをカシムに見せてみると、これまた珍しく、焦った表情になった










「…明日、誕生日だろ?だから…やる」

「本当に!?うわぁ〜…!ありがとう、カシム!!」










ニコニコとしたルウナを見た瞬間、抑えがきかなくなった

ルウナを、俺の腕の中に閉じ込めていた










「カ、カシム!?///」

「…好きだ。ガキの頃から、ずっと」

「………あたしも、好きだよ?」










彼女の言葉に耳を疑った

パッと体を放してルウナに目を移すと、頬を薄っすら桜色に染めて微笑んだ

幼い頃から見ていたが、こんなに綺麗な彼女を見たのは初めてで、不覚にも見惚れている俺がいた











ちなみに、ペンダントの裏側に刻まれたは…

愛しい名前と

Vow of eternal love
【永遠の愛を誓う】


という言葉














「カシムにしては、クサい言葉にしたよな〜」笑

「うるせぇ。黙れアリババ」

















初カシム夢です

Web拍手にてリクをいただいたので、書かせていただきました

リクしていただいた方の名前がなかったのですが…、このような物で良かったでしょうか?!

他の方々も、このような形でよければ、随時リクを受け付けます。##bbs1##の方まで!

お待ちしてます(´∀`)












[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ