短編

□PAЯTNЯ
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‥‥‥っ、


かなり下まで落ちたな


ルウナは‥‥‥気を失っているのか



















「‥‥‥おい、スタン!! 聞こえるか!」


「リオ――ン、ルウナ――!! 大丈夫か――?」


「僕達は何ともない。この先に道がある、下山した山の入口で落ち合おう」


「わかった――!気をつけてな――!」




















スタンの声が木霊しては、山奥へ消えていった


‥‥‥そんなに騒がなくても、聞こえているというに










取りあえず、コイツが目を覚まさないことには、なにもできないか


‥‥‥仕方がない、あの洞窟で待つとするか










そう考え、ふわりとルウナを抱き上げ、洞窟の中へ歩を進めた




















‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥




















「ぅ‥‥ぁ、れ‥‥‥あたし?」




















まだ思考がハッキリしない


ただ、わかっているのは、目の前にリオンがいるっていうことだけ




















「やっと起きたか。崖から落ちて、気を失ってたんだぞ」




















あ‥‥そうだった、思い出した


あたし足を滑らせて‥‥


起き上がると、頭の下には彼の細い足、身体には彼の桃色のマントがあった


もしかして‥‥目が覚めるまで膝枕して、マントまで掛けてくれたの??


あたしは、マントを彼に返した




















「ごめん、重かったよね‥‥。ありがと」


「まったく、先走るからこうなるんだ」


「ゔ‥‥」




















確かにそうだ


あれだけリオンに注意されていたのに‥‥


つまんない意地張ったわりに、結果的には巻き込んじゃって


馬鹿だなぁ‥‥あたし




















「‥‥ぅっ‥‥ごめ・・・ん、なさ‥いっ」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」




















足手まとい、情けない、悔しい...いろいろな感情が溢れ出してしまい、嗚咽が混じりながらの言葉になってしまい、膝を抱えて顔を埋めた


リオンは、ルウナの目の前に移動し、同じ目線まで体勢を低くした


すると、ルウナが先に口を開いた










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