短編

□キミ = Sugar
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「ん〜…ぁ、いたいた!」














あたしは、ある人物を探していた

ギルド『アドリビトム』の仲間であり、あたしの恋人でもある人

その張本人は、バンエルティア号にある自室のベッドの上で本を読んでいた















「リオンーっ」

「…ルウナか?」

「ロックスから板チョコ貰ったんだけど、食べる?」

「……………食べてやらんでもない」















とか言いつつ本を読んでいた格好から、ベッドから下りてソファーに歩いて行くスピードの早い事、早い事

さすがツンデレ甘党((笑

なんだか若干ワクワクしているように見えるんだが…、その綺麗な顔したツンデレで甘党っていうギャップも惹かれたポイントだったりする





買ってきた板チョコを銀紙ごと半分ずつに分けて片方を渡す















「はいっ」

「ん、」















パキっと割れる音がする















「ん〜、久しぶりに板チョコ食べた!! おいしいッ♪」

「これは、ビターか?」

「そーだよ。やっぱり甘党さんは、ビターよりもミルク?」

「まぁ…コレもコレで嫌いではないが」















やっぱりチョコはチョコでも甘い方がいいんだ

チョッと試したかったのよ、どんだけ甘党なのかな〜って思ったから

だからあえてミルクじゃなくて、苦めのビターにしたんだ















「………おい、ルウナ。ビターチョコでも甘くなる方法を知っているか?」

「そんな方法あるの!? やってみたい!!」

「…試してみるか?」

「うんッ」















そう言うと、リオンの分の板チョコの最後の一口を彼自身が口に含んだ

…………まさかとは思うけど『砂糖と一緒に食べる』とかじゃないよね?←





するとリオンはあたしに近づいてきた

全く予想がつかなくて首を傾げる















「リオン?一体何を……んッ」















質問の途中にも関わらず、リオンに唇を塞がれた

話をしていた不意打ちだったため、口が開いていたから、先程リオンが口に含んだチョコがあたしの口の中にも入ってくる

リオンはそのチョコを自信の舌を器用に使って、深いキスと共に溶かしてゆく





そして、チョコが溶けたと同時に唇が離れた

フッと笑ったリオンは、満足そうな表情であった















「まずくはないな」

「な、なんでいきなり…っ///」

「それが甘くなる方法だ。しかも、お前の可愛い顔が見れる。僕にとっては一石二鳥だ」

「〜〜〜〜〜ッ!!///」















 《 キミSugar

















「たまにはビターも悪くない」

「絶対リオンにビターなんか買わな…」

「ま、チョコなら何でも良いんだがな」

「Σえ゙ッ;;;」



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