短編
□髪隠し
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「…っ!?…なぁあぁぁあッッ!?」
完全に事故りました
あたしの…ま、前髪が…!!!!
ありえない…嘘でしょーッ!!!?? 泣
AM11:00 in バンエルティア号
ヤバイ、やばい、YABAI、ヤッバーイ!!
任務がなくて気分転換に前髪を切っていた
それが間違いだった
前髪が芸術的作品に…!! ←
ドンッ
前屈みで走っていたから、誰かとぶつかってしまった
「に゙ゃッ?!」
「…ルウナ?ごめん、大丈夫だった?」
ぶつかった相手はカノンノ・グラスバレー
あたしをバンエルティア号に案内してくれた少女である
「あれ?? オデコおさえてどうしたの?」
「Σ…っ!! うわぁあん、カノンノォ〜;;;」
「ど、どうしたの!?」
「まっ…ままま」
「ま?」
「前髪がぁ…っ」
「前髪?」
ほら。と前髪を隠すためにオデコをおさえていた手を退ける
「?…普通だよ??」
「んなっ!?まっさかぁ!!」
鏡を取り出して見てみる
鏡に映っている自分の前髪は、やはりさっきのまま
………………『眉上パッツン』
「キモッッ!!!」
あっちゃ〜…
前髪が神隠しにあってしまった
いや、『神隠し』じゃなくて『髪隠し』…か? 笑
コレで普通とかマジでありえません。
「お世辞というのは重々承知しておりますよ、カノンノさん…それにしたってありえない」 泣
「お世辞なんかじゃないよ。ルウナ可愛いよ?」
カノンノは優しくあたしの手を取る
「カノンノ〜…」
あたしはカノンノ抱きつく
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