短編

□帝都の王子様!?A
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そう言って元来た道を帰ろうとした途端、ガシッとレイヴンに腕を捕まれて、耳打ちされた










「給料、欲しいんでしょぉ??」

「Σゔ………;;;」

「やっぱりやらないのね。んじゃぁ仕方がないか、この話は無しに…」

「やります!!やればいいんでしょう!!?」










思わず勢いよく言ってしまった自らの言葉に「ぁ…」と言葉を漏らした

その瞬間、レイヴンはマイクを握り直して叫んだ










『本人からのOKが出たところで、帝都ザーフィアス最強No.1決定戦を開催よーッ!!!』










周りから先程よりも大きな歓声があがった

当の本人はガックリと肩を落としていた










「知ってる人ならいいけど…知らない人だったらどうしよ……」

「その心配はなさそうよ」

「…え??」










後ろを振り返るとニコニコしながら答えているジュディスの姿があった

さらにカロル、リタ、パティの姿もある

あたしの頭の上にはハテナマークがいっぱい並んでいた










「どーゆーこと??」

「ルウナとデートするのは、ユーリかフレンのどっちかだよ」

「そうね、カロルの言うとおりよ」

「……ユーリかフレン??なんでそんな断言できるの??」










そう聞くと、一枚の紙を渡された

どうやら今日の対戦表らしい










「コレを見るかぎり…まぁ、二人共余裕でしょ。だから、トーナメントを辿っていくと…」

「ユーリとフレンで決勝??」

「そう、だから心配いらないって話なのよ」










リタの説明に納得だ

確かにあの二人ならどんどん勝ち進んで来れそうだ










「…でも、」











どっちかとは、デートしなくちゃいけないんだよね…











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そして決勝戦―――





あたしから見て右にはユーリ、左にはフレンの姿があった










「リタちゃんすごい…」

「こんなの朝飯前ね」

「今言うなら三時のおやつの前…じゃがな」

「パティ、そこはいいのよッ!」










まぁ、そんなパティとリタは置いておこう←


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