短編
□ハートのエースの『魔法』
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エステルに進められてやってみたジンクス
《席替えの時にピンクのペンで描いた「ハートのエース」を持っていると、好きな人の隣になれる》
…ていうヤツ
…………ホントに、ジンクスなんて叶うのかなぁ?
でも、言われてやってみた自分も自分だけどさぁ〜…
くじを引いたら、真ん中の列の一番後ろだった
「………あ??もしかしてお前の隣?」
隣に来たのは、ユーリだった
「Σ!?…う、嘘………///」
ほ…ホントに叶っちゃった
席が離れてしまった隣の列の前から二番目にいるエステルが後ろを向いてウインクしてきた
「…んだよ、隣が俺じゃ不安か?」
「Σえっ!?いや…その…むしろ…嬉しい…デス///」
「そ…そか」
いつもみたいに言い返さずに、今回は黙ってそっぽを向くユーリ
……変な物でも食べたのか???
席替えをして、早くも一週間が経過
「……ぁ」
…消しゴム忘れた。ユーリに借りよ―。←
「ユ〜リ〜?消しゴム貸して」
「はぁ?何でだよ?」
「忘れたの!もう…勝手に取るからね」
そう言って、ユーリのペンケースをあさり始める
「Σあ!!………………;;;」
「何?見られちゃマズイ物でも入ってるの?」
「…別に…入ってねぇよ」
「何なの??…ぉ、発見♪」
消しゴムをペンケースから取り出した時、なんか紙みたいなのが机の上に落ちた
………何コレ?
ユーリに気づかれないように紙を開いてみた
「Σ!!!これって…」