短編
□ハートのエースの『魔法』
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「ねぇ、噂のジンクスさぁ…本当に効果があるらしいよ!!」
「Σえ!?マジで!?」
「隣のクラスの子が、実際にやったら叶ったってさ♪」
今学校でジンクスが流行っている…
それは恋に関するものであり、種類は様々
「ルウナも、やってみないんです?」
エステルが聞いてきた
「あ、あたしは…」
「おい、何やってんだよルウナ?」
「Σうわぁ!!?」
後ろから急に声をかけられて肩がビクリと跳ね上がった
話しかけてきたのは、同じクラスのユーリ・ローウェル
あたしの幼馴染みで……憧れの人でもある
「……んだよ、人を化け者みたいな反応しやがって」
「いっ…いきなり声をかけてきたから、ビックリしたじゃない!」
「間抜けな顔だったぜ?」
「〜〜〜〜〜っ!!」
ムカつく〜!!
なんなのよ!あたし、ユーリになんかした!?
「そういえば、今日席替えするってさ」
「席替え…?」
「おう。…ぁ、俺おっさんに呼ばれてんだった。あんまりボサッとすんなよ?」
そう言うと、あたしの頭の上に手をおいて教室を走って出ていった
「Σボっ…ボサッとなんかしてないっつーの!!」
「……ねぇ、絶対ユーリってルウナの事好きですよね?」
「Σな…何言ってんのエステル!!?///」
ユーリがあたしを…!?んな訳ない!
いーっつも、さっきみたいに人の事をからかってくるんだよ!?
「…と言いつつも、ユーリの事好きですよね〜♪」
「Σゔ………っエステル〜///」
「まあまあ、照れないでくださいvV
あ、そうだ!! ルウナに、一ついいジンクスを教えてあげますね☆」
「…へ??」