Avenir-みらい-

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「ねぇみんな!! 僕にいい考えがあるんだけどッ」

「ど〜したのよ、少年?」










突然のカロルの発言に、みんなが目線を移した










「紗紅って、これから行くところないよね??」

「そうですね………」

「そこでさぁ、紗紅を『凛々の明星』の一員として迎える…なんてどうかな?」

「Σえッ!!?」










カロルの言葉に、あたしは驚いた

…………………………いや、驚くしかない

他のメンツからは次々と賛成の声が飛んでくる










「いい考えだな、カロル先生」

「はい!!賛成ですっ」

「まぁ…いいんじゃない??」

「おっさんは勿論!! 紗紅ちゃん大歓迎〜vV」

「賑やかになりそうね」










あ、あの〜…すいません 、

なんだか、あたしだけ置いてきぼりで盛り上がっちゃってるんですけど………;;;

紗紅は、恐る恐る口を開く










「あ…あの…いいんですか? あたしなんかがいたら、ギルドのお仕事の邪魔になるんじゃ…」

「じゃあ、こんなのはどうかしら??」










何やら思いついたらしくジュディスが続ける










「『異世界から迷い込んできた少女を、無事に元の世界に帰してあげる』ていう特別任務って事にする…どう?」

「それはいい考えですね、ジュディス♪」

「じゃあ、特別任務って事で決定!! 紗紅は、何か特技はある?」

「えと……料理とか家事全般ならできます」










家事はけっこう好きでお母さんの手伝いをよくやっていたから一通りはできる









「家事が得意っていうのはプラスですね」

「ってな訳で、いいよな?紗紅。行き場もねぇだろ??」

「…………………………。」










確かにこれから行くところない

戦いは…少し無理かもしれないけど、雑用ぐらいはできて、みんなの役に立てるかもしれない











「あの…よろしくお願いしますッ」

「そうこなくっちゃ!!」










みんな笑顔になって、あたしも釣られて笑った

これがこの世界でのスタートであり…
















………あたしがこの世界の運命を握るとは誰もが思いもしなかった



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