Iris
□第1章 << 迷宮アモン編 >>
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「‥‥で、アリババ。なにしたの‥‥ていうかやらかしたの?? 変なことじゃないよね?」
明らかに声のトーンが悪いほうに変わった
‥‥‥。
黙ってても、いずれ分かるから正直に言ったほうが身のためだろう
…☆…
「う〜わ〜‥‥。みんなが心配するのも分かるわ」
先程までの出来事を一通り聞いた
流石に、あのブーデルのぶどう酒をパァにしたのはヤバいな
でも‥‥
「んな状況だったら、あたしもあのデブーデル殴って女の子助けるな。いいことしたじゃん、アリババ」
「リル‥‥」
「アラジンも。すごいじゃん」
「ふふふ、そうかなぁ〜」
アラジンの頭を撫でながら褒めてあげると、少し照れたように笑った
‥‥‥か、かわいいっ///
すると、アリババは不思議そうな表情をする
「リル‥‥なんで、あのおっさん知ってんだ?」
「あぁ、デブーデルは常連なんだよ。よくアイツの屋敷で仕事の以来を出してくるんだけど‥‥。みんなアイツが苦手で、ムカつくからあだ名を『デブーデル』にした」
なるほどな‥‥といって納得するアリババ
あたしも苦手だ
酒を酌ませるなら、ホステスに頼めって話しだよ、うん
「リルさんは、何のお仕事をやってるんだい??」
「メインは踊り子だよ。祭とか、式典とかで披露するんだ。‥‥まぁ、そういうのが無ければ、踊り仲間同士で短期間アルバイトとかもするけど」
「へぇ〜〜。僕も見たいなぁ」
「残念ながら、しばらくは踊り子の仕事がないんだわ。また機会があれば見に来なよ」
「うん!! 楽しみにしてるよ」
仕事の話しをして、自分が家に戻ってきた理由を思い出した
目的だった内容を伝えなければならないのを忘れてた
「仕事で思い出した。なんだか友達がバイトの臨時が欲しいみたいだから、今から手伝いに行ってくる」
「おー。何の仕事だ?」
「それがまだ分かんないんだ。でも、給料プラスなんだか報酬くれるらしいからさ♪」
「内容よりも報酬かよ」
「いいじゃん。‥‥‥じゃあ、またねアラジン」
「バイバイ、リルさん!」