短編
□In balia!
1ページ/1ページ
●●
「ルウナ〜、ルウナ〜〜っ」
「お、おい、エルっ」
ミラ、アルヴィン、ジュード、あたしの四人で話していた
そこに、エルがルドガーを引っ張りながらルウナに向かって歩いてきた
「ん?? どうしたの、エル?」
「あのね、エルとルドガー、アイボーになったんだ」
ニコニコと語るエルを見て、とても穏やかな気持ちになった
「そうなの〜?」と言いながら、エルの頭を撫でると「子どもあつかいしないでよー!」と騒ぎ出すエル
そんなエルとルドガーを見て、ミラはジト目で見ていた
「‥‥相棒?アンタ達、元からいーっつもセットでいるから、変わらないじゃない」
「ちょ‥‥ミラさん;」
「大変だなぁ、ルドガー」
「ははは‥‥;」
エルはルドガーを掴んでいない方の手を使って、ルウナを手招きして呼んだ
ルウナは、エルの目線にまで己の高さを合わせた
「ルドガーの『アイボー』はエルだけど、ルドガーの『じんせいのアイボー』はルウナに、譲ってあげる!」
「なぁっ!? エル、お前何言って‥‥!///;」
「‥‥『じんせいのアイボー』?‥‥何、それ??」
「貴女、本当に鈍いわね‥‥」と少し頬を染めながらボソッとつぶやくミラ
他の二人もミラと同じことを考えていたらしく、苦笑している
「ルウナにぶいなぁー。だーかーらー、エルとルドガーは『アイボー』。ルウナとルドガーは『コイビト』になってもいいよってコト!」
「ああ〜、そういうコトね!」
「エ‥‥エル‥‥余計なことを‥‥」
ルドガーは俯いて顔が真っ赤になっていた
すると、エルは腰に手を当て、仁王立ちになった
「そうじゃないと、ルドガーが困るって思って。エルが、オトナの気づかいをしてあげたんだから、ありがたく受けとってよねー」
「じゃあ‥‥ありがたく、エルの『オトナの気づかい』受け取ろうかな?」
「ルウナ!!!??///」
「じゃあ、エルが『アイボー』で、ルウナは『コイビト』ね!!」
「はーい。‥‥‥‥よろしくね、ルドガー♪」
そしてルウナはルドガーの頬にチュッとキスをした
勿論、ルドガーは目を見開いてパニックになっており、野外の四人までもが顔を赤く染めた
In balia!
「よ、よく人前でそんなことできるわね!?///」
「ヒューヒュー、やるじゃないルウナちゃん♪」
「エル、生チュー、初めて見た!///」
「ルドガー、よかったね」
「あ‥‥あぁ‥‥」
(振り回されっぱなしだな、俺‥‥;)
*
卒業試験が終わって
久しぶりにTOX2やって
思いつきで書いただけです 笑
ルドガーは、周りに
流されてそうだなぁ‥‥
そしてアルヴィンに
「ヒューヒュー」を
言わせたかっただけ ←
ちなみに題名ゎイタリア語で
「振り回される」
という意味です
●●