短編
□帝都の王子様!?A
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帝国祭当日
言われた通りに、あたしはドレスを着て会場に行った
すると行った途端にエステル率いる、城のメイド軍団にチークやアイシャドー、グロスを塗られて、いつもとは違うあたしにされた
「はい、終わりました!! ルウナ、とても綺麗です!」
「エステリーゼ様、あたしは一体何を…??;;;」
「もうすぐ分かります。行きましょう?」
「…???」
何も分からないでいると、マイクを通してレイヴンの声が聞こえてきた
『レディース アーンド ジェントルメン!!!帝国闘技場へようこそ!!』
「ノリノリですね、レイヴンさん」
「こーゆーの得意なんだそうです。…さぁ、この階段を上っていって扉の奥へ進んでください」
あたしは訳も分からず、目の前にある階段を上っていった
その間にも、レイヴンの司会は続いていた
『では早速、今年の帝国祭のメインの帝都ザーフィアス最強No.1決定戦!! これでNo.1になった王者には〜…』
それと同時にルウナは扉を開けて進んで行くと、闘技場にある塔のテラスに出た
『騎士団のNo.1女性剣士であり、騎士団でNo.1の人気を持つルウナ嬢との1日デート権〜!!!』
「…は??」
レイヴンの台詞に地上にいる観客から歓声が飛び、あたしだけは間抜けな声を出していた
「お〜、ルウナちゃ〜ん。ナ〜イス タイミングでの登場☆ いつもより可愛いじゃなーいVv」
「ありがとう!…じゃなくて!『ナ〜イス タイミング』じゃないよ!! どーゆー事ですか、レイヴンさんッ!!?」
「言った通り。おかげでみんなヤル気満々よ〜」
「………ワタシ、用事ヲ思イ出シマシタ。帰リマス」
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