短編
□PAЯTNЯ
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「・・・ごめん、‥‥‥あたし・・・っ‥リオンの、側近‥‥やめた方が・・・」
「ダメだ」
「だって!あたしリオンの足手まといにしかなってないじゃない!!! そんなんじゃ‥‥リオンに迷惑しか与えてない・・・」
「ルウナ」
「そんなの嫌なの!! だってあたしは、‥‥‥っ‥!?」
言葉に詰まったのは、今ありえない状況になったから
あたしは、リオンの腕中にいる
「お前が側にいてくれないと、何かあったんじゃないかと不安になるんだ。崖から転落した時、心臓が止まりかけた」
「‥‥リオン、」
「僕は‥‥ルウナが隣にいてくれなくては困る。リオン・マグナスの側近としてではなくて、エミリオ・カトレットのパートナーとして‥‥僕にはお前が必要なんだ」
その言葉に、大きく瞼を開いた
『エミリオ・カトレットのパートナーとして‥‥僕にはお前が必要なんだ』
それって‥‥‥―――
頭が混乱している中、「一回しか、言わないからな」と言うと、リオンは身体を離してルウナを見つめた
「僕はルウナを‥‥愛している」
「エミ・・・リオ‥‥っ」
彼の顔は、ほのかに頬を赤く染め、今までに見たことがないくらい、優しく微笑んでいた
ちゃんと、あたしも伝えなきゃ
「あたしも‥‥エミリオが・・・好き‥‥!!」
「ルウナ‥‥‥」
その言葉を聞いたリオンは、再びギュッと抱きしめ、耳元でそっと囁いた
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