短編

□帝都の王子様!?A
4ページ/5ページ

●●



「そろそろ終わりにしようじゃないか」

「奇遇だな、俺もそう言おうとしてた」










そして二人が剣を構え直したその時だった









「もう、やめて!!」









構えた剣の間に現れたのはルウナ

ユーリとフレンは何がおきたのか分からなかった










「みなさん…せっかくの決勝戦なのに、ごめんなさい。でも、幼馴染みの二人が争うのを見るのが…嫌で…っ」

「ルウナ…」










会場の全員が驚いた

騎士団女性No.1剣士が、幼馴染みのために涙を流しながら、しゃがみ込んでしまった

…この場で、彼女の涙を始めて見た者がほとんどであった










「…俺達は、いつまでガキなんだろうな?」

「そうだね 、」










二人はその場に剣を投げ捨て、ルウナの目線まで高さを合わせる










「ガキん時から…俺達が喧嘩するのを見つけっと泣き出してたよな」

「まさか二十歳を過ぎてまで、こんな形で君を泣かせてしまうなんて…情けないな。すまない…もう泣かないでくれ」

「うぅ〜…」










この三人の掛け合い、お互いを思いやる姿を見た会場全体が奮えた

勿論、『凛々の明星』のメンバーも










「…もう、いいんじゃありませんか?ユーリもフレンも、ルウナの前で剣を向け合うことは、したくないようですし」

「そうね…。」

「リタ姉、涙目なのじゃ」

「Σな、泣いてないわよ!」

「本当だ。リタが泣いT…」

「うっさい!泣いてないって言ってるでしょ!?」










そんな状況を見て、レイヴンはマイクのスイッチをONにして言葉を発する










『試合終了、両者引き分け!よって…ユーリ・ローウェル、フレン・シーフォー 両者を優勝とする!!!!!』



●●
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ