旅団

□朝
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広間では 個々がそれぞれの行動をしていた

『あれ? フェイがいる』

昨夜団長のクロロに頼まれて拷問をしていたらしい


「今は行かない方がいいよ」


おはようっと後ろから声がして、振り替えるとマチが立っていた


『おはようマチ なんで?』


「昨日の相手、かなりしぶとくて
結局 口割らなかったらしいよ」


『殺しちゃったの?』


「たぶんね あっちょっ…レイチェル! 」


レイチェルは警告も無視してフェイタンの所へ駆け出していった



『おはようフェイ!』

「………」

チラッと見るが本に目を戻す

(うわ、ホントに機嫌悪い…)

『おーはーよーう』

「五月蝿いね、聞こえてるよ」

『返事は?』

「……早」


ボソッと答えた不思議なあいさつ

フェイタンは挨拶の時などはシナ語を使う事がある


『へへ、フェイのそのあいさつ好き』

「っ、だまるね あち行くよ」

『はいはーい、フェイは何か飲む?』

「……コーヒー」

『らじゃ!』




その様子をマチは一人眺めていた と言うより 悪い事が起きないか見張っていた




(レイチェル…流石だな)




旅団一、愛想もなく無口で拷問好きの彼が不機嫌な時は、何をされるかわからないため話し掛ける人はいなかった…一人を除いて



(あいつら くっつかないかな…)



これはマチの“かん”だが レイチェルはフェイタンの事が好きだ

ただ今までずっと一緒にいたから気づかないのだろう

一方フェイタンは、よくはわからないが レイチェルには他の団員よりも気を許しているのは確かだった




『はい、』

「なにね これ」

『コーヒー?』

「誰がミルク入れろて言たね」

『サービス?』

「殺されたいか?」

『朝から物騒な事言うな』


「レイチェルーミルクティー出来たよー」

『あっ ありがとー 今いく!』
シャルナークが熱々の紅茶と朝ごはんを中央にある机に置く

ボソッ
「早く死ねばいいね」

『なんだと…?』
笑顔で向かう途中に聞こえた言葉に止まり振り返る

「早く死ねばいいね」

カチン…

『お前が死ね!!』

「はは、ワタシ死ぬわけないね」

『…ちっちゃいくせに』

1番彼の触れられたくないところに触れるとオーラが再び濁る

今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気を慌てて止めようとするシャルナーク

「朝からやめろって! ほらぁ、冷めちゃうよ!」





(……無理かな)



今日もホームは賑やかです…
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