旅団

□蜘蛛結成
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「これから俺たちの組織を“蜘蛛”として世界的に範囲を拡げようと思う」



その日クロロは私達、今の旅団の結成時のメンバーを集めて
やたら真面目な顔で言っていた



「俺を頭としお前たちは手足となる 俺の命令は最優先とするがそれは俺を最優先に生かすと言う意味で はない……」






「最後にメンバーの印として蜘蛛のタトゥーを入れようと思う
自分の好きな位置に入れていい
が蜘蛛の背中にはそれぞれの番号を入れる」




あまりにクロロがいつもより真面目だったため皆黙っていた




「質問、文句のあるやついるか?」




沈黙を破ったのは私だ




『…ねぇクロロ、あっ 団長 私の蜘蛛に番号はいらない』




「「は?」」




この時の私はまだ幼かった
なぜこんな事を言ったのかは今でもハッキリしない




しかし、私達は一度捨てられた身
生きる為に盗みや殺しはしたが
いまいち 自分の存在を感じなかった


だから自分に刻まれる番号がその意味になる気がしたのた



(私は無のままがいい …)




その方が楽な気がしていた



そして 10年たった今も私の蜘蛛は番号を持っていない
 

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