旅団

□この手で
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「「!??」」

『おそかったねー。』

扉を開けた瞬間鼻を刺すような血の匂い

血の海の上に佇む女

無邪気に笑い不思議そうに首を傾げる

「何やてたか、もう終わたよ」

コツンコツンと足音をたて手にはターゲットと思われる男の首掴み階段から降りてきたフェイタン

「クッ…ハハッ、さすがフェイとレイチェル!もう終わったか」

レイチェルの頭を撫でながら自分の妹の様に誉める
嬉しそうに眼を細め素直に撫でられる

『でも派手にやっちゃった
怒られるかな…』

「シズク呼べば大丈夫だろ」

『あ、そうか!』



楽しそうに話す二人の後ろで眉間に皺をよせるマチ

「フェイどういうこと?」

「なにね?」

わざとらしく聞き返すフェイタンに苛だつ

「レイチェルになんで全部やらせたのよ」

「ハ、お前らが遅かただけね、それにワタシも殺たね」

(…クソ、こいつらの速さを忘れてた)

旅団でトップ3を争えるほどの速さをこの二人は持ったいた
けしてマチが遅い訳ではない
この二人が異常なのだ

「…中に入ったらアイツ等が飛び出して来たね」

「?!」

フェイタンとレイチェルが中に入っると待ち構えていたボディーガード達が襲いかかってきた

しかし二人が反応できないわけもなく
フェイタンは念を使う事なく愛用の刀で
レイチェルは迷わず心臓を潰しに行った

「え…? まさか暴走したの?」


普段なら対象者に触れて血管に空気を入れたり血液の流れを変えて
一番楽な方々で人を死をあたえる
しかし暴走すると触れる事なく心臓ごと潰してしまう
そのときにフルで念を使うため気絶してしまうのだ

「違うね、今回は冷静だたよ。
相手が念能力者だからいつものだと通じないね ワタシが言たよ」

「……そう、」

「マチは保護者過ぎね アイツ子ども 違うよ」

「…どっちがだよ」

「五月蝿いね」

「まぁ、いいか」

「…今回ワタシとレイチェルしか働いてないね 報酬金ワタシ等でもらうよ」

「!、あんたそれが狙いだったでしょ!」

「チッ…何言てるか遅い方が悪いね」

「っのやろう」

『 私のでご飯食べにいこ?マチの行きたがってたところ!』

「な、お前フェイの意見に賛成かよ 俺ただの時間潰しじゃねーか」

「ハハ…暇人ね」

「この野郎…」

『ノブナガ一緒にいきたい?』

「……」

「アハハ、レイチェルには敵わないか いいよご飯食べにいこ 。ノブナガもくる?」

半笑いの状態でからかう様に訪ねる

好きにしろ と言うように黙ってて車に乗り込むノブナガ


笑い声が響く隣には動かぬ屍

魂を奪われた人の顔など明日には忘れているだろう

そんなことを思いながら"ごめんなさい"
と呟いてみんなのあとを追いかけた
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