氷の指輪

□第9話
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放課後、リクオと帰るために待っていた時のことだった

「つららってさ、リクオ君のこと、どう思う・・・?」

私は飲もうとして持ったお茶を危うく落としかけた

「な、何言ってるんですか!?」
「「だって、つらら、リクオ君のこと気になるみたいだし・・・」

確かに気にならないちいえば嘘になる
何せ探している男の子と同じ名前であるし、前に酷いこと言ってしまったこともある

「まぁ気にならないこともないですけど・・・」

そう言うとカナがものすごい勢いで顔を寄せてきた

「き、気になるって、恋愛的な意味で!?」
「えっ!?////そ、そんなんじゃ・・・ないですよ・・・」
「本当っ!?」

カナが不安そうに確かめてくる

「う、うん」

煮え切らないような答えになってしまったが、カナは気にした様子もなく

「そっか、よかった!!じゃあさ、あの・・・」

言いずらそうに口をもごもごさせて、肝心なところが聞き取れない

「なんですか?」

そうやって促すと
意を決したように

「わ、私の応援してくれない?////」

顔を赤く染め、瞳を不安げに揺らして問い掛けてくる

「だめ・・・かな?」
「そ、そんなことないですよ!!分かりました」

私はそんな不安そうなカナを見ていられなくて、慌てて承諾してしまった
すると、カナは嬉しそうに笑って、勢いよく抱きついてきた

「本当にっ!?ありがとー!!つらら、大好き!!」

あまりにも勢い良く抱きついてきたので、つららは支えきれずにその場に倒れこんでしまう

「ちょっと、カナー」
「ごめんつらら、勢いよすぎた」

カナは手を差し伸べつららを助け起こす
2人は改めて互いの顔を見合わせる

「えっと・・・これからよろしくお願いします」

カナが照れくさそうに言いながら小指を出してくる

「・・・私も出来る範囲で・・・協力するね」

私も出された小指に自分の小指を絡めた

「約束だからね?裏切ったりしないでよ?」
「分かってます!!」



私たちは一緒に笑いあっていた
しかと触れ合った小指は
一生離れることはないと



この時はまだ思ってた




to be continue・・・
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