氷の指輪

□第5話
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すっかり日も暮れて、今は妖怪の時間
リクオはいつものように見回りといって、夜の散歩に出かけていた
散歩の途中、化猫屋に寄り
ほろよい気分で屋敷へと帰る途中のことだった

角をまがろうとした時

「きゃっ!!」
「うわっ!?」

突然出てきた人影にぶつかってしまった
リクオは反射的に手を差し出した

「大丈夫・・・か・・・」

その時初めてぶつかってきた相手を見た
リクオは目を疑ってしまった

その少女は昔会った少女と瓜二つだったからだ

白い着物に長い黒髪

「触らないでっ!!」

リクオの手がバシッと払われる
しかし、そんなこと気にしてられなかった
彼女がリクオを睨みながら横を急いで通りぬけていったのにも関わらず、しばらくその場を動けなかった


リクオははっきり見たのだ
顔を上げた彼女の瞳は
あの時捕らわれたあの子の瞳と同じ

黄金の瞳だった


to be continue・・・
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