おお振り(小説)
□‐優しい君は‐
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三橋は三橋らしく。
ゆっくりでいいんだよ。
‐優しい君は‐
オレは、水谷くんが苦手、だ
だって、友達がたくさん いて、女の子にモテるから
それに、髪の毛が長くて
ちょっと怖いイメージがあったんだ
でも、全然違った。
オレのおどおどした、気持ち悪いしゃべり方でも
ちゃんと話を聞いてくれる。
前にね、上手く話まとまらなくて途中で話を辞めようとしたら、水谷くんが
「三橋。最後まで言ってみなよ。ゆっくりでいいからさ。話、まとまって無くても言いたい事は分かると思うんだよね。」
三橋は三橋らしく、ね。
なんていい人なんだろう!
って思ったんだ。
それからオレは
ゆっくり、少しづつ、自分の気持ちを伝えられるようになったんだ。
ありがとう水谷くん
まだ、おどおどしちゃうけど、水谷くんのおかげだよ。
end