素晴らしき頂き物
□トラップビルディングへようこそ!
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「くそ、ダメツナの奴が!俺様の手を煩わせやがって!」
忌々しそうに顔をしかめながらリボーンが言った。
後ろにいる獄寺達も、何とも言えない顔をする。
彼らが今いるのは、高層ビルの玄関。
向かうのは、このビルの最上階にいるツナだ。
半年前、並盛から姿を消して以来ようやく居場所を突き止めたツナを連れ戻すべく彼らはここにいるのだ。
正確に言えば、そのツナを連れ戻すために、ツナ自らが申し出た“賭け”をしてやるために。
「リボーンさん。今はとにかく、10代目の所へたどり着く事だけを考えましょう!」
「そうだな。いくぞ、お前ら!」
そう言ってリボーンは、自分が連れてきた獄寺達と共に高層ビルの最上階目指して歩き始めたのであった。
100階を超える高層ビルを徒歩で上がるのは至難の業だ。
だから当然、リボーン達はエレベーターに乗り込んだ。
けれどエレベーターの定員は1つに付き5人まで。
しかも2つしかない。
そこで仕方なくリボーン達は、二手に別れて乗った。