長編小説
□天空の断罪者(本編)
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俺はずっと信じていた。
「お前を慕った俺が間違っていたぜ!」
だけど。
「お前なんて、もうダチじゃないのな!」
誰も俺を信じやしなかった。
「ダメツナめ! 生徒失格だ!」
ずっと自分で考えた。どうして誰も信じてくれないのかを。
そうしたら自然と出たんだ、最上の結論が。
ーー今までの俺が間違っていたからなんだ。
過去に行なった行動の全て――。
――最初から誰かを信じた事が、間違いだった!
……………だから。
もう誰も信じない。
嘘に包まれた生温かい“シアワセ”なんて、
壊して壊して、二度と俺に近寄る事の無いように。
“お前ら”も、そうなんだろう?
ほら、信じてみろよ? ーーああ、あの女の前じゃ無理に決まってる。
そんな脆くて弱いお前らの世界なんか、終わらせてやる。
どうせ、誰も救われないんだ!!
天空の断罪者
(所詮それが真実であり現実)